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 このところ見かけなくなったストライキ。最近では2004年の9月にプロ野球選手会が近鉄とオリックスが合併することについて反対し、ストライキに入ってニュースになりましたが…。
 
 そもそもストライキとは、働いている人たちが自分たちの働く条件をよくするために、わざと仕事をしない、という行動のことです。
たとえば、だるま印刷という会社があったとしましょう。この会社の社長が「社員のボーナス(一時金)を出さない」と言い出しました。だるま印刷の社員は、困ります。そこで社長に「ボーナス(一時金)を出してください」と言いに行きました。すると、社長に、「そんなにうちの会社が嫌なら、やめてもらってもいいんだよ」と言われてしまいました。会社の社員は、一人ひとりだと社長の前では弱い立場なのです。
だるま印刷の社員は、会社の仲間に呼びかけて、みんなで一緒に社長に要求することにしました。そのために社員みんなでグループを作りました。これが「労働組合」です。
 
 労働組合は、組合員たちの労働条件をよくするために社長と交渉することができます。これを「団体交渉」と言います。でも、社長は、認めてくれません。こうなると、労働組合は、会社の指示に従って働くことを集団的にストップして、要求や労働組合の主張を認めさせようとします。これを「ストライキ」(日本語では「同盟罷業」)といいます。
 
 社員が仕事をしないと、印刷物が製造されないので社長は困ってしまいます。社長や会社の経営陣を困らせることで、労働組合の要求を認めさせようというのが本来のストライキです。
でも、社員も、働かないので、その分の給料は払ってもらえません。自分たちが損をしても要求を認めさせよう、という行動なのです。また会社は、仕事がストップすることで、経営状態がさらに悪くなってしまうかもしれません。ストライキは、話し合いがまとまらない時の最後の手段なのです。

(1)そもそもストライキって何?

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